SPS SUPER HARD

SPS超硬シリーズ

SPS超硬シリーズは、厳選されたナノサイズ粒子炭化タングステン(WC)粉末に独自の焼結プロセスを加えることで誕生した新超硬素材。
バインダー(結合剤)を含まないため、耐摩耗性に加え耐熱性、耐食性を有しています。
従来の超硬合金を凌ぐ硬度と強度を兼ね備え、金型部品のライフ伸長などにご活用いただけます。

特性

世界最小微粒のWC粉末だけを使用しているため、硬度は超硬材の中でもトップクラス。
摩耗に強く、長くお使いいただけます。
また、WCより融点の低いコバルトの含有率が極めて低いため、熱膨張や融解、塑性変形が起こりにくく、高温下でもご使用いただけます。
耐食性に優れているのも特長です。

耐摩耗性

耐熱性

耐食性

機械特性

粒度
(μm)
密度
(g/cm3)
硬度
mHv
抗折力
(MPa)
破壊靭性*
KiC
TC10 <0.5 15 2150 2640 2640
TC20 <0.5 14.8 2050 2940 2940
M78 <0.2 15.4 2600 1500 1500
WC100 <0.08 15.6 2700 1470 1470

*破壊靱性値はJIS R 1607(IF法)に準拠して測定

ノーバインダー超硬

M78、WC100は、バインダー(結合剤)を用いず、ナノサイズ粒子径炭化タングステン粉末を使用した超硬です。
中でもWC100は、炭化タングステン100%の完全ノーバインダー。
バインダー(Co15~20%)を含む一般的な超硬材と比べれば、その違いは一目瞭然です。
耐食・耐摩耗性に優れ、また酸化しにくいため、高い鏡面精度を長く維持することができます。

製造技術

ノーバインダー超硬を実現したのは、日本で生まれ育った放電プラズマ焼結法(SPS法:Spark Plasma Sintering)。
自己発熱による急速昇温のため、素材の特性はそのままに緻密な焼結が可能になりました。
エヌジェーエスでは、日本で唯一の連続式SPS放電プラズマ焼結機を備え、焼結時間と製造コストを抑えた高品質な超硬材をご提供しています。

連続式SPS(放電プラズマ焼結)設備

アプリケーション

非球面ガラスレンズ加工用金型

高精度デジタルカメラに使われる非球面ガラスレンズ。
高温下でガラス原料を溶融しプレスするため、その金型には耐熱性と耐久性、そして高い鏡面精度が求められます。

放電加工用電極

コバルトが電解現象を起こすため、放電加工には向かないとされていた超硬材。
粒径が細かく、結合材を含まないSPS超硬を電極に使えば、摩耗を最小限に抑えつつ安定した放電加工が可能です。

製品情報

TC10, TC20 100×70×2~15t
70×70×2~20t
M78(最大) φ60×10~55t
WC100 φ60×10~35t(暫定値)

形状寸法

TC10, TC20は角形状、M78, WC100は円柱形状に限ります。
最大厚みは外形寸法に左右されますので、お問い合わせください。

SPS傾斜機能材料

SPS傾斜機能材料はSPS法固有の温度傾斜焼結により、材料の組成や組織、物性などを連続的/段階的に厚さ方向、または広がり方向に一体化させたものです。
通常接合が困難な異種材同士のバルク状焼結など、着想によって新たな材料を生み出すことができます。
中でも、バインダーであるNiの量を分散傾斜させたFGM超硬は、TIG溶接や一般の機械切削法によるネジ切りなど、従来の超硬の常識を覆す新材料。
押出成形装置用のスクリューやプレス打抜金型工具のライフ向上に活用いただいています。

左端よりZrO2/SUS, ZrO2/Ni, Cu/SUS,
Al/ポリイミド樹脂, Al2O3/Ti系

TIG溶接中の
FGM超硬タイル
ネジ切りした
マシナブルFGM超硬

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